「F1:抜出照合」の前に、まずは処理についての設定を行っていただく必要があります。
すいすいアプリのメニューから「F1:抜出照合」の「設定」をタップしてください。
ここでは照合方式と照合箇所の設定が行えます。
照合箇所については2箇所(照合箇所Aと照合箇所B)設定できます。
「F1:抜出照合 設定」画面からメニューに戻るには、端末の戻るキーをタップ/ジェスチャーしてください。
照合方式
どちらのタイプで照合を行うか選択します。
1:1
ひとつのCODE1に対してのひとつCODE2を照合します。イメージは以下のようになります。これから実行しようとしているものと、その対象が間違いがないかチェック数する場合に使用されます。
1:N
ひとつのCODE1に対して複数のCODE2を照合します。イメージは以下のようになります。異物混入を検知する場合に使用されます。
照合箇所A
開始位置、長さ、区切り文字、項目番号は、値かその周囲をタップしていただければダイアログ画面が表示され、選択が可能となります。
指定箇所を抜出
抜出照合では、読み取ったバーコードの一部の指定箇所を抜き出して照合することができます。「指定箇所を抜き出し」は、その抜出条件を設定するものになります。
照合元として読み取られるCODE1、照合先として読み取られるCODE2のそれぞれで設定が行えます。
CODE1はバーコード全体、CODE2は5桁目から13桁を照合するための設定例
上記の設定では、それぞれを以下のようなイメージで抜き出します。
CODE1は2桁目から13桁、CODE2は5桁目から13桁を照合するための設定例
上記の設定では、それぞれを以下のようなイメージで抜き出します。
※当然ですが「長さ(桁数)」を指定する場合、CODE1とCODE2の「長さ」は同じに設定する必要があります。
区切り文字で分割して取得
沢山の情報が持てる「QR Code」を含む2次元シンボルは、いくつかの項目をカンマなどの区切り文字で区切って情報を格納されることがあります。その区切り文字で区切って、項目を抜き出す設定として「区切り文字で分割して取得」を設けています。
この設定で抜き出された項目は、読み取ったバーコード値として置き換えられます。つまりここで取得された情報に対して「指定箇所を抜出」が適用されます。
CODE1をカンマ区切りで分割し、その2項目目を対象に4桁目から13桁を抜き出す設定例
上記の設定では、以下のようなイメージでCODE1を抜き出します。
照合箇所B
照合箇所Bについても設定方法は照合箇所Aと同じです。照合箇所Aと共に照合箇所Bを設定すると、2箇所を同時に照合することができるようになります。
CODE1の1桁目から5桁とCODE2の1桁目から5桁、CODE1の6桁目から5桁とCODE2の11桁目から5桁を照合するための設定例
上記の設定では、それぞれを以下のようなイメージで抜き出します。
履歴出力方式
通常、照合履歴はアプリ内の内部DBに蓄積され、メニューの「履歴管理」から手動で出力します。デフォルトは手動です。
ここで自動に設定すると、照合時に即座に履歴がファイル出力されます。アプリ内には蓄積されません。
自動出力の場合、途中で[履歴管理]にて出力項目や内容の設定を変更すると、その設定が即座に有効となりますのでご注意ください。設定を変更する場合は、現時点の履歴ファイルを安全な場所(パソコン上など)へ保護し、端末上からは削除しておくことをお奨めします。
こちらは手動の場合のイメージです。
重複チェックを行う
手動の場合は内部DBに蓄積された情報との重複チェックが行えます。重複チェックを行う場合には「有効にする」をONにしてください。
照合元が読み取られた際、照合履歴中に同一値を照合元とする照合OKとなったものが存在する場合、および、照合先が読み取られた際、照合履歴中に同一値を照合先とする照合OKとなったものが存在する場合は、重複エラーが表示され、照合は行えません。[OK]をタップすると読み取り待ちに戻ります。
こちらは自動の場合のイメージです。
出力フォルダ
履歴を自動出力するフォルダを設定します。必ずこの設定は行ってください。
出力フォルダ値の周辺をタップしてください。フォルダ選択画面が表示されます。
出力したいフォルダへ移動したあと、画面下部にある[このフォルダを使用]というところをタップします。
以下の確認ダイアログが表示されますので、[許可]をタップしてください。
ファイル名先頭付加文字列
ファイル名の先頭に付加する文字列を設定します。
ここで設定された文字列+日付_端末番号.txtというファイル名で出力されます。
つまり、履歴ファイルは日別に作成され、出力されます。
例)デフォルト値である"SUISUI_F1_"の場合、システム日付が2024年7月5日で端末番号が001であれば、"SUISUI_F1_20240705_001.txt"となります。
OK回数通知機能
照合結果がOKの際、指定した回数毎にメッセージ又は音で通知します。
回数
整数で指定します。通知なしは0を設定してください。例えば3を指定するとOK判定3回毎に音が変更となるか、メッセージがトースト表示されます。
音を変更
有効にすると、指定されたOK回数に達するごとに、照合OK音ではなく完了音が鳴らされます。無効の場合は通常の照合OK音です。
メッセージ
指定されたOK回数に達するごとに、このメッセージがトースト表示されます。メッセージを指定しない場合、表示は行われません。
抜出不可の場合は読取値で照合
照合箇所で指定した条件で抜き出そうとした際、桁数不足などで抜き出しに失敗した場合、デフォルトだと抜出エラーとし、処理継続しません。
本設定を有効にすると、抜出エラーとなった場合、読み取ったバーコードそのもので、照合を強制的に継続します。
※この機能は照合アプリ「KUSA」の上位互換性の為に実装したものです。